ギャップを埋めればダンスは上手くなる!

皆様は録音された自分の声を聞いたことがありますか?

多くの方が一度は聞いたことがあるかと思いますが、その声に「えっ?これが自分の声?」と違和感を覚えられたのではないでしょうか?

では、ご自身が踊っている動画はどうでしょうか?

便利な時代になり、ビデオカメラがなくても、携帯電話やスマートフォンで簡単に動画を撮影することができるようになりました。

自分が踊っている動画を見たことのある方は、想像していた姿や動きとは随分異なり、ショックを受けられた経験があるかもしれません。

そう、声にしてもダンスにしても、自分が思っているものと実際のものとには多かれ少なかれギャップ(ずれ)があるのです。

 

ボールルームダンス(社交ダンス、ソシアルダンス、競技ダンス、ダンススポーツ)が上達するためには、このギャップをどれだけ埋められるかが重要となります。

ダンスにおいてギャップが生じるポイントとしては、以下のような段階が考えられます。

(1)理想とするダンサーが身体内で実際におこなっている動作

(2)理想とするダンサーの外側に見える動作

(3)理想とするダンサーを真似た、自分が想像する理想の動作

(4)自分が身体内で行っている動作

(5)自分自身の外側に見える動作

これら(1)から(5)までが正確に橋渡しされることで初めてダンスが上達します。

理想とするダンサーが身体内でおこなっている動作を、如何に自分の身体で正確に表現するかが上達の鍵です。

いくらYouTubeやDVDで動画を観たりダンスの本を読んだりしたとしても、(1)と(2)の見極めができなければダメですし、外見だけ真似ては逆効果となる場合もあります。

また、自分ではイメージ通りに身体を動かしているつもりでも、外からは全くそのように見えないことが往々にしてあります。

(4)と(5)が一致していなければ、「自分はこんなに頑張っているのに、どうして綺麗に見えないの!」とフラストレーションが溜まってしまいます。

 

更にさらに、カップルではそれぞれの段階で男女間にもギャップが生じることが一般的です。

二人が理想とするダンサーを同時に見ているのに、男性が受けたイメージと女性が受けたイメージが異なり、それぞれがやろうとすることも違ってしまう。

イメージは一緒でもそれを具体化する方向性が違う。

方向性が合ってもそれを実行する身体の操作能力が十分でない。

などなど、しっかりコミュニケーションをとらないと簡単にずれが生じてしまいます。

カップルとして共通のイメージを持った上で、理想とするダンサーの外側に見えるアクションが身体内のどのような動作によって成されているのかを正確に理解し、それを自分自身の身体の動作に置き換え、外から見て美しいと評価されなければなりません。

 

ギャップを埋めることは簡単なことではありません。

しかも、一人ひとりの身体的特徴や経験は全く異なり、カップルバランスによっても踊り方は違ってきます。

全員に当てはまる答えがあるようでないようなのがダンスであり、Aさんにとってプラスになるアドバイスが、Bさんにとってはマイナスにしかならないようなこともあります。

どのようなダンスを目指し、そのダンスを踊るために今の自分と理想にどれだけのギャップがあり、そのギャップを埋めるために具体的に何をしなければならないのか、常に考え、努力し続けなければなりません。

自分達だけで難しい場合は信頼できる第三者にチェックしてもらいましょう。

その際、その第三者と建設的にコミュニケーションがとれるかどうかが大切ですので、誰にサポートしてもらうかは慎重に検討してくださいね。

 

最後に、ギャップを埋めるためには “素直さ” も大切な要素となります。

どれだけ親身にアドバイスをしても、「でも・・・」 というリアクションでは吸収できるものも吸収できなくなってしまいます。

できていない自分を客観的に受け止め、一歩でも前に進むために何が必要かを洗い出し、それを素直に実行していく姿勢も大切です。

苦しいときもあるかもしれませんが、誰もがギャップがあることを知り、そのギャップを埋めるために頑張ってください!