足るを知る

Avid Dance & Body Designには『一日一語 幽石の言葉めくり。今日を笑顔で』という日めくりカレンダーがあります。

5日の言葉は「足りないところは補いあえばいい」。

ボールルームダンス(社交ダンス、ソシアルダンス、競技ダンス、ダンススポーツ)を踊るうえで、この言葉は非常に大切だと感じます。

特定のパートナーと踊る場合、パーティーなどで不特定多数の方と踊る場合、状況は問わず、相手に不満が出やすいのは現実。

実力差があったり、ダンスや物事に対する考え方の違いであったり、そもそもの相性だったり、様々な原因で踊りにくさが生じるものです。

そこで、「足りないところは補いあえばいいよね♪」、「〇〇さんの不得手なところは私がカバーするよ♪」と思えるか、「〇〇さんのここがダメ!」、「これは〇〇すべき!」、「どうして〇〇してくれないの!」等々不平不満を感じるかで、その後の展開は全くは異なってきます。

前者は互いへの敬意が失われず笑顔でダンスを楽しむことができるでしょうし、後者は常にモヤモヤがつきまとい何かが改善されてもすぐに次の不満が沸いて出るかもしれません。

 

「小(少)欲知足」や「吾唯足知」という言葉があります。

大切なのは足(た)るを知ること。

世の中に溢れている多くのものの中からダンスを選び、この瞬間に目の前の人と出逢え踊ることができることそれ自体が奇跡です。

70億人という地球上の人間のなかでどれだけの人と出逢えるのか。

時代や場所が変われば一生逢わない人の方が圧倒的に多い。

健康でなければならないし、衣食住に大きな問題を抱えていてはダンスを踊る余裕もありません。

ダンスを踊ることができる幸せ。

足(た)ることを知れば、自ずと他者への不満や現状への嘆きは少なくなっていくことでしょう。

もちろん、「もっと上手くなりたい!」、「もっと成績が欲しい!」というような気持ちは否定しませんし、向上心も必要です。

その方向が、相手と力を合わせるのか、相手の不足を責めるのかが大きく違います。

 

完璧な人などこの世にはいません。

目の前の人と出逢えた奇跡を大切に、ダンスを楽しんでいただければ嬉しいです(^-^)